以前に参加した「眼・心・体 統合法」のワークショップのまとめです。
眼との関わり方
多くの方が「眼」について気にしはじめるのは
学校で、行う視力検査ではないでしょうか?
片目を抑えて
「みぎ~」と答えるものですね。
そこで、小さい「C」がみえると、視力の数値が大きくなります。
数値が大きいと「良い」、数値が小さいと「悪い」
だから、自分の「眼は良い」、「眼は悪い」と思ってしまいます。
学校検診などの場においては、A(1.0可)、B(0.7可)、C(0.3可)、D(0.3不可)の4段階を用い、検査を簡略化しているそうです。
そして、学校からの指導、もしくは黒板が見ずらい等で
視力が低い人は、高くするため、視力矯正としてさまざまなことをします。
その道具として、眼鏡もしくはコンタクトをつけるという選択をします。
さらには、大人になるとレーシックという選択をされる方もおられるかもしれません。
皆さんも、お子さんもそうではないでしょうか。
私自身は、これまで「みる」ことに日常生活で困ることもなく、メガネをかけるほどでもなく・・・
そういったこともあり「眼」について知らない事がたくさんありました。
良い眼って何?
まず、「良い眼」って何でしょうか?
「それは視力の数値が高いと良いのでは?」
「2.0が良いのでは?」
はたしてそうなのでしょうか?
私も学校で行った検査では、片目ずつ測る視力検査(片眼視力)、静止しているものを視力検査(静止視力)でしたが、それでは眼の一部しか知ることができません。
それは、片目でみるのと、両目でみるのでは異なりますし(両方の眼で、バランスや奥行きを感じれます)、止まっているものをみるのと、動いているものをみるのでも異なります。
朝、昼、夕方、晩と一日の時間帯によっても見え方が異なります。
眼は視力だけでなく、目の使い方、広く見るのか、狭く見るのか、1点のピンポイントで見るのか、情報を得ようと力を入れてみるのか・・・人それぞれ違います。
例えば、ピンポイントで見ることによる「集中」というメリットもあれば、「周囲、空間との関わりが減る」というデメリットもある。
つまり眼は、「一般的に行われる視力検査だけで全てわかるものではない」ということ。
・ 野球選手の中でも、試合中に1打席目2打席目と眼を慣らして行く人もいるが、代打選手なんかは1回で眼を集中しうつので、眼の使い方が違う。
・ボクサーなんかも視力が良いように思いますが、チャンピオンでも0.7とかあるそう。はっきり見る必要がないということ。
つまりその人の生活、環境によって、眼の良い、悪いは違うということ。
視力が悪いこと=悪い眼ではない。
視力が良いこと=良い眼ではない。
ということかもしれませんね。
視力矯正の弊害
「遠くをみる力がある人は、近くを見る力はあるの?」
「動きは大丈夫なの?」
そういったことも大切です。
それ以上に、眼は単なる部分でなく、
身体の動きや気持ちにも深く関連しているから
眼という部分だけをみていては問題が起こる可能性があります。
ですが、そんな中、視力をメガネやその他の方法で矯正しようとする。
そうすることで、多くの弊害が出てきているそう。
- レーシック手術で、心身ともに問題が出る症例が多いそう←因果関係までは不明
- 視力を矯正することで
スポーツ選手も成績が落ちる、エラーになる人がいる
気分が悪くなる人、頭痛や肩こりになる人も
学校の成績が悪くなる人も - 視力を矯正しても、見えづらい人も(検査数値は問題なしなので、眼科医、眼鏡店に大丈夫ですよと言われるまま、自分の感覚を無視して使い続けてしまう、眼科医、眼鏡店の問題)
- 視力、見え方も、機械の数値を見てレンズを決めることで、見え方に問題が起こることも。
視力、数値を追いかけすぎたツケが出始めているのかもしれません。
その改善の提案として今回のワークショップでは、
姿勢、目の動き、その他にも身体からの情報をみること
両眼視機能検査、そして視力を追わない快適なレンズとしてプリズムレンズを提案されていました。
そして、ロルフィング同様、自分のこと「眼・体の特徴」を知るための気づき、教育ということを大切にされていました。
より深い内容はメガネのプロの方にお任せするとします。興味のある方は「両眼機能検査・プリズムレンズ・眼心体統合法」で検索してみてください。
(ちなみに私と娘は現在、計測して頂きプリズムレンズのメガネを1日10分ほどつけてます)
大切なこと
私は、まだまだ眼に関して勉強不足なのでわからないことばかりです。
でも大切なことは、疑いもなく当たり前にしていることを見直す必要があるということ。
部分でみる大切さもあるかもしれませんが、全体があってこそ。
眼もそうだし、日常生活していること、使っているモノもそう。
(似たものとして歯も・・・歯列矯正でも、歯が歪むのに意味があるのに、部分の歯の美しさだけを求めて無理やり矯正するので、その弊害として、歯から連動する顎、背骨・・・つまり神経系、内臓系にも影響することもあります。頭痛が出たり、さまざまな症状が出る方もおられます。身体の矯正もそうですね。)
関連記事:子どもの姿勢矯正
きっと良い眼って
「みることで自分がどんなことができるか、どうしたいのか」
「どう感じるのか?」が大切かなと思いました。
見るということは、モノをうつすレンズではなく、
身体、心にも影響がありますし、「感じること」といえます。
そこまで含めた「眼」
一般的に行われている検査、矯正、治療も大切なところもありますが、
木だけでなく森をみる大切さも忘れずに・・・ですね。
hinataでの眼との関わり
私の行う東洋医学、ロルフィング、キネシオロジーでも眼との関わりが多くあります。
キネシオロジーでも、
身体にとって問題ある状況から、「眼の動き」を使うことでその問題を解消するテクニックもあります。
また、眼は筋膜システムと関わりが深く、眼を通して身体へのアプロ―チすることもあります。
逆に、身体が変われば「見え方、視野、明るさ」などが変わる方も多くおられます。
東洋医学でも、目の症状に使う経穴(ツボ)でも遠く離れた足周りにお灸や鍼をすることもあります。
おもしろいですよね。
今回の学びから眼の資料を集めていて、これからさらに探究していきたいと思います。
コメント