【高血圧】その薬は本当に必要?

血圧 東洋医学

セッションでクライアントさんとのお話です。

私「もしかして・・・お薬何か飲まれていますか?」

Aさん「最近高血圧の薬をたまに飲むようになりました」

 

私「血圧がそんなに高いのですか?」

Aさん「そんなに高いというわけではなのですが・・・」

 

私「どうして飲んでいるのですか?」

Aさん「病院で、血圧の範囲よりは高くなることがあるから出されました」

 

 

私「高くなったとき、何かしんどいとか症状はありますか?」

Aさん「いえ、特にはないです」

 

 

私「なぜ、飲むのですか?」

Aさん「テレビでも、病院でも高血圧は、急にバタンと倒れると聞くし、朝、血圧を測って高いと恐いですし」

血圧

この会話でどのように感じましたか?

多くの方がこのような状態ではないでしょうか?

さて、これを聞いてあなたはどう思いましたか?

病院は、高血圧という症状をみていて、このAさん全体をみていないということです。

 

なぜ、高血圧になるのか?

よく聞くのが塩分の摂りすぎ。

ですが、なぜ塩分を取ると血圧が高くなるの?

そこまで理解しないまま、言われるがまま、お薬を飲んでいる人が多い!!

 

その原因は、カラダ(血管、内臓、筋、内分泌等)なのか?

精神的なものにあるのか?生活なのか?食なのか?

なぜ、人間の体は血圧が上げる必要があるのか?

 

それを考えず、改善しようとせずに血圧が高いから、下げましょうではおかしいですよね。

 

人間は100人いれば100人とも違う。

そして、Aさん自身も自分のカラダの声を無視してしまっています

血圧の正常範囲の数値は誰がどうやって決めたのでしょう?

症状があるのならまだしも、人それぞれ違うのですからそれに流される必要はありません。

健康診断も同様、一般的に正常とされる範囲を超えるとすぐに薬では問題があるのではないでしょうか?

自分はどうしたいのか?

私「血圧を見ると恐いのなら、測らないというのはいかがですか?」

Aさん「え!?まぁそうですけど・・・」

きちんと測るべき場合もあると思いますが、そこまで高くなく何も症状もないのに毎日のように測り(計測器のない昔の人は高血圧を恐れていたのでしょうか?)、数値に恐怖を感じさらに血圧が高くなるようでは無意味だと思ったからです。

時と場合ということです。

 

前にも書きましたが、

現代人は何でも頼りすぎで感覚が鈍っているから、計測せずにはいられないのかもしれません。

私「薬を飲んで、血圧をコントロールするということは、カラダの中でどういうことが起こっていると思いますか?」

 

Aさん「神経に働きかけたり・・・とかでしょうか?」

私「血圧もそれほど高くなく、症状もないのに薬でカラダをコントロールするとどういうことになると思いますか?まず、なぜ血圧が高くなるのか考えてみることが大切かもしれませんね。」

 

 

それは、一般的な高血圧のメカニズムではなく

Aさんの場合どうして血圧が高くなるのかを知る必要があるということです

もしかするとそれを見直したり、コントロールすることで、

血圧だけでなくさまざまな問題が解消されるかもしれません。

私「Aさんは、鍼灸を受けに来られるのは、いつまでも健康で楽しく過ごしたいからではなかったですか?

その正常範囲を少し超えているだけで症状もないので、

生活を見直し、運動して、食事に気をつけて、精神的に安定していれば何も問題ないと思います。

そうすれば血圧も含めさまざまなことが改善されると思います。

そのサポートは出来る限りさせて頂きます。薬をどうされるかはご自身で決めてくださいね。」

ただ目に見える問題(血圧の数値)を修正することを目的とするのか

根本的な問題(生活習慣、生き方)を修正することを目的とするのか

自分がどうしたいのかを考えることが大切です。

そして、

身体は自分で変えようと思ったらいつでも変えることができます。

薬は大切、でも付き合い方を考えましょう

私は、薬も否定しません。(脳卒中や心不全などの恐れがある場合等必要な時もあると思います)

薬で助かる命もありますし、西洋医学と東洋医学の良さをあわせることがいいと思っていますので。

ただ、正常な人に、血圧の正常範囲から少しでも出たら薬を・・・というのは正しいとはいえません。

薬でコントロールせざるを得ない人がいるのも事実ですが、この方の場合はそういった状況ではなかったこと、そして本人も望まれていなかったので少しすすんで話をしました。

というのは、Aさんは「自然な生活をしたい。機械や薬を使ってまで長生きなんてしたくない」という話をしていたからです。

もし、「好きなものを好きなだけ食べて好きなことをして、今が良ければそれで良い」という人に、私はそのような話はしていなかったと思います。

 

Aさん「毎日、健康的な食事、生活をして楽しく暮らし、バタンと倒れることがあったらそれはそれでいいのかもしれませんね。」

 

 

私「心にも身体にもいい生活をしているとバタンといかず、昔の人のように家で眠ったように・・・それが私も理想です。

では、今日も一緒に施術していきましょう。」

どれが正しい、悪いということはありません。

薬を飲む選択も、飲まない選択も全てあなた自身が選んだことが正しいです。

それを選択するのに、何が大切なのでしょうか?

数字や検査などあらゆる情報、周りの声も大切です。

けれど、そこでちょっと立ち止まってみてください。

そして、自分自身の身体・心の声も聞いてあげて選択することができるといいですね。

※現在通院、処方されている方はご自身の判断だけでは危険な場合がありますのでまずは医療機関にご相談ください。

※本文の内容は、クライアントさんのご了承を得て掲載しております。

 

コメント

  1. まるな より:

    SECRET: 0
    PASS:
    薬神話は高齢の人ほどその傾向がありますね。。98歳で現役の医師をしている日野原先生も高血圧については疑問を呈しているものを見たことがあります。
    薬の副作用の怖さにあまり抵抗を感じていないことが薬に頼る一因かと思います。(お医者さん自身も。)
    話は変わりますが、今年は周りが出産ラッシュです。その中で、先日帝王切開で出産した友人の件でちょっと気になることがありました。骨盤が角張っていて赤ちゃんが下に降りてこられない為やもなく切ったそうです。これって、、もし、もっと早く分かっていたら帝王切開は回避できるのでしょうか?ロルフィングや鍼灸で骨盤の形を柔軟化できるのかちょっと気になりました。
    あと、私の件ですが・・10セッションが秋頃終了の予定です。10回終了後様子を見ながら一度お伺いしたいと思います。その時はよろしくお願い致します。身体の状態は、永井さんからまた連絡を入れていただきますね。

  2. hinata より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >まるなさん
    コメントありがとうございます。
    >薬の副作用の怖さにあまり抵抗を感じていないことが薬に頼る一因かと思います。(お医者さん自身も。)
    本当にそう思います。
    私自身も小さい頃から、風邪などで熱が出たら早く治るからと親に病院に連れて行かれて薬を飲んでいました。
    確かに症状は止まりますが、咳や熱も身体にとって大切な排毒作業。
    症状を止めるということは、排毒作業も止めてしまうということですからね。
    身体に毒が残ったままということになり、
    状況にもよりますが薬って・・・といろいろ考えてしまいます。
    出産ラッシュおめでたいですね。
    骨盤の角張りは、実際に状態を見てみないことにはお答えできませんが、
    周りの組織の過度な緊張をとり、柔軟な骨盤を作っておくことは出産の助けになると思います。
    出産(骨盤も含め)と重力はとても関わりが深いと考えていますので、ロルフィングも鍼灸、整体もその助けになると思いますよ。
    そして、妊娠中の方には、よく歩くこと・骨盤底をイメージしたり、使ったり・・・いろいろあるのですが、あれこれ心配せず楽しく過ごすことが一番大切だと思います。
    はい、またのご連絡お待ちしております。

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