子どもにも、大人にも。たまには「お休みカード」を

お休みカード 自然育児

お休みカードのこと。

うちの娘には、「お休みカード」というものがあります。

お休みカード

そのカードを出したら、その日は学校をお休みしてもいいことにしています。

「今日は絵を思いきり描きたいな」とか、

「なんとなく、のんびりしたいな」

そんな気持ちのときでも、OKです。

 

休み癖、不登校、登校拒否にならない?

でも正直、最初は少し迷いました。

学校の授業についていけなくなったらどうしよう?

また行きたくなくなるかもしれない?

「休むクセ」がつかない?

それって、逃げることになるんじゃないかな?

そんな不安もありました。

でも今は、こう思っています。

「心と身体が “今はちょっと無理” って言っているなら、それも大事なサインだよね」と。

 

話合ってみる

「もっと寝たい」「工作をしたい」

「前日に運動しまくり筋肉痛でカラダが痛い」と最近はお休みました。

もちろん、何でもかんでも「休もうね」ではありません。

そんな時は、一緒に話をします。

はじめはなかなか話してくれませんでしたが、実は、理由があることがあります。

今日は体育がある・・・

「跳び箱がうまく跳べなくて、行きたくない」

「なわとびが苦手で、恥ずかしい」

「テストがある」

自分を大切にする理由と、嫌なことから逃げたい理由があります。

どちらでもカードは使っていいのですが、嫌なことから逃げたい理由の場合は、時には家で練習してみたり、「今日の給食おいしそうだよ」って背中を押してあげることもあります。

学校は学びの場。

だからこそ「できない」って思うことも、学びの一部。

できなくて当たり前、苦手も当たり前。

少しずつ、自分のペースで向き合えたらいいんじゃないかなと思っています。

学校って、なんだろう?

私自身、子どもの頃は「当たり前のもの」として学校に通っていました。

小・中・高、大学まで行き、会社員になった後、鍼灸の専門学校やロルフィングの学び……

いったい、私は何年「学び続けて」きたんだろう?と思うことがあります。

ブログにモンテッソーリ教育やシュタイナー教育、森のようちえんのことを書いたり、子どもたちが一時的にそうした場に通ったこともありました。

けれど今は、みんな公立の学校に通っています。

学校には、いろんな子がいて、いろんな先生がいて
楽しいこともあるし、ちょっとつらいこともある。

好きなこともあれば、苦手なこともある。

家ではできない体験がたくさんできる場でもあり、
それは本当に素晴らしいことだなと思っています。

でも一方で、未だに変わらない「学校教育」には、正直疑問もあります。

この時代に、教科書、タブレット、水筒・・・とてもとても重たいランドセルを背負って
ひたすら漢字の書き取りや、暗記とテストを繰り返す。

変な校則やルール。

「これ、本当に必要なのかな?」

そんなふうに、思うこともあります。

考えるチカラ、感じるチカラを育てる

先生の言うことが必ず正しいとは限らないし、

意味のないことを「ただやる」よりも、
それをきっかけに「考える力」が育まれたら、それでいいのかもしれない。

そのためには、感じるチカラを、育てることも大切。

 

感じるチカラが強い子は、学校という環境がつらいこともあります。

音や匂い、教室の温度や椅子の硬さ――
大人には気にならないことが、その子にとっては大きなストレスかもしれません。

私自身、給食の匂いや先生の怒鳴り声、チョークの音……
つらくて、気持ち悪くなることもありました。

でも「学校は行くもの」「行かない選択肢なんてない」と思っていました。

親も忙しそうだし、自分の気持ちを言える雰囲気もなかった。
だから、ただ「なんとなく」行っていました。

熱が出た時は、身体はしんどくても、気持ちは嬉しさがありました。

 

でも今、こうして思います。

「今日は行きたくない」と自分で言えること。

「行かない選択」をできること。

それって、とてもすばらしいこと。

 

自分を大切にすることから、すべてがはじまる。

子どもたちには、やりたいことをやれる力を育ててほしい。

 

余白を持った生き方を・・・

そのために――

気持ちの余白。

時間の余白。

体調や感覚の余白。

そんな「ゆとり」も、とっても大事だと思います。

そして、これは子どもたちだけではなく、私たち大人にも必要なこと。

hinataに来られる方も、特に私と同じ昭和世代の方は、

「努力、根性、歯を食いしばって!」

そんな価値観の中で生きてきた方が多いです。

そのうちに、感じることをやめてしまい、
自分のことがわからなくなり、心や身体を壊してしまうこともあります。

でも、ロルフィング、ホリスティックヒーリングで「感じる」ことができるようになると、
少しずつ、自分に素直になっていく方が増えていきます。

「無理をしない」
「好きなことをする」
「自分の心地よさを選ぶ」

そんな風に変わっていく姿を、たくさん見てきました。

登校できなかったお子さんが、ロルフィングやホリスティックヒーリングを通じてバランスを取り戻し、自分の意志で学校に行けるようになったという声もいただいたことがあります。

そう、不登校などついつい「気持ち」だけの問題で考えられることも多いですが、

実はそうでないこともありますし、

感覚、身体のバランスを整えることで変わることがあります。

私自身も、時間はかかりましたが、ロルフィング、ホリスティックヒーリングに出会って大きく変われたと思います。

 

たまには「お休みカード」を。

たまには、「お休みカード」を・・・

子どもたちには、「好きなことをする人生」を歩んでほしい。

だからこそ、たまには「お休みカード」で、余白をつくってもいい。

そして、がんばりすぎてしまう大人の私たちも――

たまには、お休みしていい。

そんな風に、ゆるやかに自分を大切にできる毎日を、子ども達に。

そして、hinataにお越し頂いた方に

「緩む、休む、自分を大切にする」ご提案していけたらと思います。

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