6日目:真の幸せとは(ヴィパッサナー瞑想体験記)

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朝起きると部屋のメンバーがまた一人減っていました。

会話もアイコンタクトもしないので、

誰なのか、どんな顔なのかもはっきりわかりませんが、

同じ部屋の仲間が減るというのは、とてもさみしいものがありました。

こんな時も「あるがままに」

とは、なかなかいけないですね。

前回の記事に、「妄想・空想からさらなる渇望、欲望が生まれ・・・」という話を書きました。

それに関する面白い話を思い出しました。(1日の最後に講和(テープ)があり、その内容です)

好きな人がいて、この人といつまでも一緒にいたいという想いが生まれます。

 

愛おしくて、美しい髪。

 

いつまでも触れていたいと思います。

 

一緒にいることができれば他は何もいらないと・・・

 

 

ところが、いざ結婚をし、数年経ち・・・

 

ご飯茶碗に髪の毛が入っていると

 

「おい!!髪の毛が入っているぞ!!」

 

というお話。

 

 

その時、奥さんが「あら、あなた、私の髪が愛おしいといってくれていたでしょ?」

と、でも言えればいいのですが・・・ケンカになるかな(笑)

同じ物事でも、捉え方によって感覚や感情が変わるということ。

 

幸せも、結局は「自分がどういったことで幸せと感じられるか」によって変わるということ。

どんな大豪邸に住んでも、美しいパートナーであっても、

妄想などから、人はさらなる渇望、欲望がうまれ、苦しめられてしまうということ。

妄想は尽きることがないですからね(笑)

私はというと、6日を過ぎ合宿の折り返し地点

家族のことが心配になったり、あと少しという思いがあったり、終わりまでまだまだ遠いという思いがあったり・・・少ししんどさが出てきました。

それを癒してくれたのは、 夜空

大阪市内に住んでいると空を見上げることがありませんでした。

この山の中では、冬の星座がとても近く、キレイに見えます。

オリオン座、冬の大三角、時間が変わると北斗七星。

聖なる沈黙なので、誰ともこの美しさを共有できないんだなと空を眺めていると。

一人、二人と立ち止まり、

何人かで夜空を観察。

言葉はなくても何か嬉しさがこみ上げてきました。

幸せってとってもシンプルなのかもしれません。

そして、先ほど書いたように毎日夜に聞く講和も心の支えでした。

とても心に響くありがたいお話。

ただ良いお話ということでなく、私が考えたり悩んでいたことをまさにその日のタイミングで聞くことができる。

とても不思議なものでした。

皆さんも考えてみてください。

「真の幸せとは何でしょう?」

その答えにブッダは・・・

「どのような状況であっても心が乱れないこと、静かな心でいられること」と答えたそうです。

あまりにも心に響きすぎて、初日からほとんど寝れていない。

寝てても1,2時間ぐらいの気がします。

そしてこの短時間の睡眠にも意味がありました。 (この意味も講和で出てきますので合宿に参加して聞いてみてください。って難しいですね。)

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