森のようちえん卒園しました

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森のようちえん

モンテッソーリの園から森のようちえんへ

もう何年も前のことですが娘はモンテッソーリの園に行っていました。

それから、引っ越しをし、

自然の中で、自由保育をする森のようちえんに通っていました。

 

子どもにも、親にも

とてもとてもステキな時を過ごせました。

森のようちえん

口を出さない、手を出さない、見守る

自分を認めてくれるということを感じ、生きる力をつけられたのではないかと思います。
言葉でいうことは簡単ですが、その環境を作るのに先生たちは

「口を出さない、手を出さない、見守る」

ということを徹底してされていました。

 

多くの園では、子どもの「本当にやりたいこと」ではなく

全体が協調してうまくいくことを大切にします。

大人が考えた時間、予定、ルール、カリキュラム・・・

 

たとえば、運動会・・・

皆さんはどんな運動会でしたか?

私自身、幼少時に良くわからないまま走らされ、踊らされ・・・園に先生に大人にやらされているという感じだったように思います。

でも、この園では、子どもが運動会をするかしないか決め、その内容も、流れも、全部子ども達ではなし合って決めます。

 

日常でも、

朝、森についてすぐシートを広げてご飯を食べ始める子もいたり、食べるのを忘れるほど楽しんで帰りに食べ始める子もいたり・・・

木のぼりする子もいれば、川に入る子もいたり、おままごとする子もいたり・・・

好きな時に、好きな場所で、好きなことをする

 

みんなキラキラ輝いていました。

 

 

森のようちえん

 

自分達で解決する力、生きる力を

ケンカもあるし、仲間外れもあるし、自然の中には危ないこともあるし・・・

でも、幼少期の無邪気な中で、見守られた環境の中で、たくさん悔しい想い、悲しい想い、痛い想いができるのは貴重な経験だと思います。

ついついどっちが悪いと判断したり、仲裁したり、誘導したりしてしまいますからね。

「危ない」「汚い」

「早くしなさい」

「○○ちゃんが悪いよ、謝りなさい」

「仲良く遊びなさい」

「だめだめ」

 

でも、先生方はそういったこともせずに見守ります。

 

ある時、娘が変わった形の木を拾い、それをお友達と取り合いになり、泣いてしまいました。

お友達が集まってきて、「どうしたの?」

そこから、ある子は「返してあげたら?」「いやだよ~」

ある子は近くの棒を拾ってきて「この棒もカッコいいよ」

そこから皆が木の棒を探し、プレゼンが始まりました。

「この木はピストルみたいだよ。」「この木はくねくねだよ」

あんな大ゲンカしてたと思ったら、いつの間にか自分たちで解決して仲良しで遊んでいますからね。

縦割り保育で、お兄ちゃん、お姉ちゃんが助けてくれ、小さい子はそれを見て成長してくんですね。

 

このできるだけ口出し手出しせず見守ってくれている環境の中で

泣き、笑い、怒り、自分たちで乗り越えていく・・・

それは、長い今後の人生でのどんなことも乗り越えられる強い人になると思います。

 

自分を出していい

また、森のようちえんに入園したときに先生が

「もっと自分を出していいんだよ」と娘に繰り返し言っていました。

私は「娘は自分を出せていないのかな?」「楽しそうにしているし、そんなことないような・・・」と思っていました。

 

でも、そうじゃなかったんです。

これまでの親との関わり、モンテッソーリ教育の影響(悪いという意味ではありません。その子その子に作用が違うと思います)

などもあり、周りを良くみたり、良い子になってしまっていたんだと思います。

森のようちえん

それから自然の中で、見守ってくれている環境で、

思い切り木によじ登り、川に入り、泥だらけになり・・・

心からしたいことをして

自分を出すことができるようになりました。

 

反対に考えると

こんな小さい時から制限、我慢させていたということですね。

森のようちえん

 

それから解放されたのか、娘は心も身体もどんどん大きく成長していきました。

 

アリも怖いと避けて歩いていた子が、

さわ蟹を捕まえたり、虫を追いかけたりたくましくなりました。

 

本当にステキなところでした。

 

 

森のようちえんのメリットデメリット?問題点?

メリットデメリットというわけではありませんが、

こういった園は園舎を持たなかったりすることやさまざまな条件により、

一般の幼稚園や保育園と違い、国からのサポートを受けれません。

 

だから、やはり運営は厳しいようでした。

一般の園よりも月謝は高くなりますが、月謝を払いお任せしますではなく、

 

親がかなり園のサポートをしなんとか成り立っている状況でした。

母が事務を手伝ったり・・・

大変ですが、それでも遠方から電車を乗り継ぎ来ている子もいたり、他にはないものがあったのだと思います。

 

心配される部分として

小学校に入る時、急激な環境の変化に適応できるのか?などがあるかと思います。

(関連記事:なぜ、シュタイナー教育(メリットとデメリット))

 

それ以外にも、光の部分があれば、陰の部分もあります。

検討されている方は、実際に 体験して感じ、話しを聞いてみてください。

 

さいごに・・・教育って?

これから子ども達は小学校へと進んでいきます。

もちろんさまざまな私立の学校はありますし、教育改革としていろいろされていますが

多くは戦後の頃と変わりない一斉教育、横並び教育のままです。

一定水準の人をたくさん作るという、その時代はその教育の良さがあったと思うのですが、今はまた世の中が変わってきています。

 

どういった教育が正しい間違っているということはありませんが

いろんな学校で、いろんな子、いろんな人がいて良いと思うんです。

 

森のようちえん

 

先生が言ってたのは

「みんな良い子なんだけど、良い子じゃなくていいんだよ。」

それはきっと、どんな自分も出して良いということ。

 

小さい頃から聞き分け良くなくていいし、泣くのを我慢しなくていいし、

わがまま、我がままでいいんだと思います。

 

いまの教育の場、社会ではなかなかそれを出せる環境ではありません。

 

一部で、時間割もない、テストもない、自由に表現していけるデモクラティックスクール、オルタナティブスクール、サドベリースクールといったものもありますが、まだまだ少ないですしそこまで広まってはいません。

 

また、こういった森のようちえん、これまでに紹介したモンテッソーリ教育、シュタイナー教育など、その他のさまざまな特色のある園や学校が出来て、自由に生き方を選択できる

 

そんな個を大切にする、個を認め合える世の中になることを願っています。

森のようちえんの本

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